感染症情報(今、流行している病気)74
【6月9日~15日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。
① 急性呼吸器感染症(発熱、咳などの症状があるが抗原検査は陰性)39人
② 感染性胃腸炎 13人
➂ アデノウイルス咽頭炎 8人
④ 伝染性紅斑(りんご病)4人、溶連菌 4人
⑥ 百日咳 3人
⑦ 手足口病 2人
⑧ RSウイルス 1人、ヘルパンギーナ 1人
伝染性紅斑(りんご病)が流行しています。ヒトパルボウイルスB19というウイルス感染症です。両側の頬が「りんご」のように赤くなり、その後に太ももや上腕に網目様(レース状)の発疹がでます。発疹がでた時点で感染力がないので保育・幼稚園を休む必要はありません、自然に治癒します。ただ、お母さんが妊娠中に初めて伝染性紅斑に感染すると、4%の赤ちゃんが「胎児水腫」になり、流産する危険性があります。
今週は3人の百日咳の患者さんがいました。9歳が2名、14歳が1名です。はすい小児科では4月から通算して10人になりました。5月末現在、全国で2万2,351例が報告されています。昨年は1年間で4,096例だったので既に5倍以上の人数です。まだまだ流行は続きそうです。出産を控えているお母様!!ご家族で咳が続いている方はいませんか?5種混合ワクチン(百日咳に対する免疫をつける)を接種するのは生後2か月からです。それまで赤ちゃんは百日咳の免疫を全くもっていません。生後2か月までの赤ちゃん、5種混合ワクチンを接種していないお子さんが百日咳に感染すると非常に重症化します。死亡する赤ちゃんもいます。小児科専門医がいる医院で予防接種をしっかり受けましょうネ❤❤。