感染症情報(今、流行している病気)68
【4月28日~5月4日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。
① 急性呼吸器感染症(かせ症状を認めるが抗原検査は陰性) 30人
② 感染性胃腸炎 10人
③ 溶連菌 3人
④ RSウイルス 2人、伝染性紅斑(りんご病)2人、ヒトメタニューモ ウイルス 2人、百日咳 2人
⑧ 水痘 1人、突発性発疹症 1人、アデノウイルス咽頭炎 1人
今週は百日咳の患者さんが2人でました。はすい小児科では4月から3人目になります。いずれも10歳~12歳のお子さんです。全員、4種混合ワクチンを4回接種しています。百日咳の免疫は4種混合(最近は5種混合)を打って3~4年すると百日咳の免疫がだんだん下がってきます。そのため、百日咳は5歳以上のお子さんが感染しやすくなります。生後2か月までの赤ちゃん(5種混合ワクチン未接種)は全く免疫がないので特に重症になります。東京、兵庫県で生後1か月の赤ちゃんが死亡されています。国立健康危機管理研究機構の発表では4月14日~20日までの1週間で1,884人の百日咳が報告されました。この数は全ての患者数を把握するようになった2018年以降で過去最多でした。日本小児科学会も勧めている様に百日咳を減らすには次の2つの対策が不可欠です。①就学前(年長児)にDPTを接種する。②11歳時の2種(DT)ワクチンを3種混合(DPT)に変更する。いずれも任意接種(自己負担が必要)になります。→この説明だけでは難しいですネ。はすい小児科にかかりつけの方は就学前と11歳時に詳しく説明しますネ❤❤。