感染症情報(今、流行している病気)131
【7月27日~8月2日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。
① 急性呼吸器感染症(発熱、咳などの呼吸器症状はあるが抗原検査は陰性)19人
➁ 感染性胃腸炎 15人、手足口病 15人
④ ヒトメタニューモウイルス 5人
⑤ ヘルパンギーナ 3人
⑥ 水痘 1人、新型コロナウイルス 1人、アデノウイルス咽頭炎 1人、マイコプラズマ 1人
今週、久しぶりにマイコプラズマ感染症の8歳のお子さんが1名いました。はすい小児科では2024年は1年間で196人と過去最大の人数でしたが、2025年は10人、2026年はまだ、2人目です。この傾向は日本全体の流行状況と同じです。理由はよくわかりませんが、マイコプラズマはオリンピック開催年に流行することが多く、2024年はパリ五輪の年でした。2年後の2028年はロス五輪があるので、マイコプラズマがまた、流行するかもしれませんネ。今週もHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン、子宮頸がん予防、特に男性へのワクチン接種について解説します。① HPVは男女ともに感染する可能性が高い、ごくありふれたウイルスです。性交渉をしたことがある人(米国の調査)のHPV感染率は男性で91%、女性で85%です。HPV感染から女性を守るためには男性の接種も必要です。② 子宮頸がんだけでなく、中咽頭がん、肛門管がん、陰茎がんもHPVが関連することがわかってきました。特に中咽頭がんは口蓋扁桃のくぼみの奥から発生するため早期発見が困難で男性の患者数は年平均5%増加しています。肛門管がんも症状が痔と似ているため診断が遅れやすいがんです。「がんの統計2025」(公益財団法人がん研究振興財団)の統計では中咽頭がん:4879人(うち男性3796人)、肛門管がん:1219人(うち男性571人)、陰茎がん:518人です。③ G7(先進7か国:米、英、仏、独、伊、カナダ、日本)の中でHPVワクチンの男性定期接種をしていないのは日本だけです。東京都23区内はすべて無料で男性にも接種しています。大阪府では河内長野市だけ、2026年4月から男性も無料で接種できるようになりました。全国では30以上の市町村が無料または助成で男性にも接種しています。この輪がどんどん広がるといいですネ❤❤。