感染症情報(今、流行している病気)102
【1月4日~11日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。
① 急性呼吸器感染症(発熱、咳などの感冒症状はあるが抗原検査は陰性)36人
② インフルエンザ 13人(A型 10人、B型 3人)
③ 感染性胃腸炎 9人
④ RSウイルス 6人
⑤ 新型コロナウイルス 3人
⑥ 溶連菌 2人
⑦ 伝染性紅斑(リンゴ病)1人、突発性発疹症 1人、アデノウイルス咽頭炎 1人
今週はHPV:ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん)ワクチンについて解説します。①HPVウイルスは男女が感染するありふれたウイルスです。性交渉を介して粘膜や皮膚に感染します。米国の調査では性交渉のある男性の91.3%、女性の84.6%が感染していました。感染してもウイルスを自然に排除する場合が多いですが、排除されずに感染が持続するとがん(子宮頸がん、肛門がん、咽頭がん)になる可能性があります。②日本の子宮頸がん患者さんの90.8%がHPVウイルスに感染していました。日本では毎年、10,000人が子宮頸がんを発症し、約2,900人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。20台後半から増え始める、若い人がかかる「がん」です。③ HPVワクチンは子宮頸がんを80~90%予防します。100%ではないので20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診が必要です。④ 小学6年生になったらHPVワクチンを接種しましょうネ❤❤。⑤ 厚生労働省、市町村、医師会等の啓発活動が広がってHPV接種者が増えてきました。はすい小児科でも少しづつ、着実にHPVワクチン接種回数が増えてきました。2021年 38回➡ 2022年 49回➡ 2023年 78回➡ 2024年 90回➡ 2025年 113回、5年間で3倍になりました。皆様がワクチンを正しく理解されている証拠です!。ありがとうございます❤❤。
次にHPVワクチンの誤解を紹介します。① HPVワクチンを接種すると「ワイドショーで見た怖い後遺症がでないか心配です!」 ➡ 2015年、名古屋市で実施した約3万人のアンケートから「関節や体が痛む」「ひどい頭痛」「身体がだるい」「すく疲れる」等、24項目の症状を調査しましたが、副反応の発現率はHPVワクチン接種者と非接種者の間に差はありませんでした。ワクチン接種部位が赤くなったり、腫れたりすることはありますが、ほとんどが数日でよくなります。② 「小学6年生で接種するのですか?早すぎませんか?」➡ 早すぎません。カナダやドイツでは9歳から接種しています。若い方が免疫がつきやすくなります。15歳未満は2回接種ですが、15歳以上になると3回の接種が必要になります。③「いくら説明されても、HPVワクチンは怖いです!!その分、毎年検診を受けて子宮頸がんを予防します。」➡ 検診を毎年受けることは大事です。しかし、HPV16型、HPV18型などの高リスク型のHPVは検診でがんが見つかった時点ですでに「進行した子宮頸がん(ステージ3以上)」になっている場合があります。