感染症情報(今、流行している病気)㊾
【12月16日~22日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。
① インフルエンザA 66人
② 感染性胃腸炎 10人
③ マイコプラズマ感染症 5人
④ アデノウイルス咽頭炎 4人、RSウイルス 4人
⑥ 溶連菌 3人
⑦ ヒトメタニューモウイルス 2人
⑧ 手足口病 1人
インフルエンザAが大流行しています。よく聞かれる質問をまとめました。質問①:先週、インフルエンザに感染しました。もう、ワクチンを受けなくてもいいですか?➡回答。いえ、必ず接種してください。昨年(2023ー2024シーズン)はA(H3N2)、A(H1N1)、B(ビクトリア系統)の3つのタイプのインフルエンザが流行しました。現在、流行しているのはインフルエンザA(H1N1)ですが、これから去年のように他のタイプが流行するかもしれません。インフルエンザワクチンには4つのタイプが含まれています。感染してもワクチン接種ですネ❤❤。質問②:発熱してから12時間以上あけてから検査した方がよいですか?➡回答。今、流行しているインフルエンザAは38℃以上が2~3時間すれば陽性になることがあります。一方、インフルエンザBは12時間以上経過しないと陽性になりにくことがあります。はすい小児科では6時間以内の検査で陰性の場合、翌日に再検査することをすすめています。質問③:インフルエンザの薬と解熱剤を一緒に飲んでもいいですか?➡回答。飲んでも大丈夫ですよ❤。20年以上昔、インフルエンザの時に解熱剤のポンタール®、ボルタレン座薬®を使用するとインフルエンザ脳症(けいれんが続き、意識が戻らない)のリスクが高くなることがわかりました。それ以降、小児に使用する解熱剤はアセトアミノフェン(カロナール®、アンヒバ座薬、アルピニー座薬等)だけになりました。アセトアミノフェンは安全です。解熱だけでなく、痛み止めとしても使用できます。注意しないといけないのは解熱剤ではなく、鼻水止めのくすりです。アリメジン(アリメマジン酒石酸塩)、ポララミン(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)、ペリアクチン(シプロヘプタジン塩酸塩水和物)は眠気がでたり、けいれんをおこしやすくするので飲まないでくださいネ❤。