感染症情報(今、流行している病気)㊸|はすい小児科|大日駅の小児科、アレルギー科

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医療コラム

感染症情報(今、流行している病気)㊸|はすい小児科|大日駅の小児科、アレルギー科

感染症情報(今、流行している病気)㊸

【11月5日~9日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。

マイコプラズマ感染症 9人

② インフルエンザA 3人

③ 感染性胃腸炎 2人

④ RSウイルス 1人、手足口病 1人、突発性発疹症 1人

マイコプラズマの検査キットが11月7日(木)にようやく届きました。30人分の検査キットなのですぐになくなるかもしれません。けど、心配いりませんよ。血液検査でも診断できます。マイコプラズマ(PA法)で320倍以上で診断できます。ただ、検査センターで測定するので結果がでるまで3~4日かかります。先週は血液検査で2人診断しました。マイコプラズマ感染症の流行で心配していることが2つあります。① 抗生物質が効かないマイコプラズマが増加:蓮井が小児科医になった1980年代は抗生物質を飲めばマイコプラズマはすぐに(翌日)に解熱しました。しかし、2000年代になると突然、マイコプラズマに耐性菌がでてきました。つまり、抗生物質を3日飲んでも熱が下がらないお子さんが増えてきました。マイコプラズマの特効薬である「クラリスロマイシン」「トスフロキサシン(オゼックス®)」をかぜ症状に何度も処方する医療機関が増えたことが原因です!!耐性菌のマイコプラズマに処方できる薬は8歳以下では「トスフロキサシン」だけです。その大事な薬(最後の砦)をかぜのお子さんに何度も処方するのはとても問題です!!近い将来、8歳以下のマイコプラズに効く薬がなくなってしまうかもしれません!② 保護者の皆様へ:「クラリスロマイシン」「トスフロキサシン(オゼックス®)」等の抗生物質がかぜ症状の度に何度も処方されていませんか?お薬手帳を一度ご確認ください。もし、何度も処方されていれば担当の先生に理由を聞かれるのもよいでしょう。「念のため」と言われたら、それは「必要なかった」と判断してもよいでしょう。不適切な抗生物質は効果がないだけでなく、体に害(耐性菌をつくる)になるだけです。