感染症情報(今、流行している病気)㊵
【10月17日~20日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。
① マイコプラズマ感染症 8人、手足口病 8人
③ 溶連菌 2人、感染性胃腸炎 2人
⑤ アデノウイルス咽頭炎 1人、ヘルペス性歯肉口内炎 1人
先週に引き続き、マイコプラズマ感染症を解説します。発熱が続いた時、血液から白血球数とCRP(炎症反応の目安になる)の検査をします。マイコプラズマ感染症ではどちらもほぼ正常です。細菌感染症ですが不思議ですね!!他の細菌にある「細胞壁」(細菌の骨格)がマイコプラズマ菌にはないことが原因です。マイコプラズマ感染症は他の細菌感染症と違う点が他にもあります。肺炎になっても胸の音に異常がありません。普通の肺炎は「バリバリ」、「ブツブツ」した肺の雑音が聞こえます。しかし、マイコプラズマ感染症では聴こえません。このように他の細菌性肺炎と違う点が多いので昔、マイコプラズマ感染症を「異型肺炎」(ふつうの肺炎と異なるタイプの肺炎)と、言いました。マイコプラズマ感染症の検査、治療(耐性菌の対応を含めて)は小児科専門の技術と知識が必要です。是非とも小児科専門のクリニックを受診するようにお願いしますネ。たくさんの方がこの「感染症情報」を見てくださっているようです❤ 本当にうれしいです❤❤ 少しでも皆様のお役に立てるように、これからも頑張ります!!どうぞよろしくお願いいたします。