感染症情報(今、流行している病気)㉞|はすい小児科|大日駅の小児科、アレルギー科

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医療コラム

感染症情報(今、流行している病気)㉞|はすい小児科|大日駅の小児科、アレルギー科

感染症情報(今、流行している病気)㉞

【9月2日~9月8日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。

① 感染性胃腸炎 18人

② 手足口病 16人

③ アデノウイルス咽頭炎 8人

④ マイコプラズマ感染症 5人

⑤ ヒトメタニューモウイルス 3人、溶連菌 3人、新型コロナウイルス 3人

⑧ 突発性発疹症 2人

⑨ ヘルパンギーナ 1人

今週は「水痘(みずぼうそう)」「帯状疱疹」のお話しです。名前は異なりますが、どちらも同じウイルスでおこる病気です。今週、この病気を取り上げた理由は「お盆の帰省中に祖父が帯状疱疹になりました。病気と気づくまで、この子(水痘の予防接種前の赤ちゃん)とずっと接触していました。どうしたらよいですか?」との相談が2件ありました。子供の頃に感染した水痘のウイルスは治癒後も体の神経節に何十年も潜伏して生きています。50歳以上になり、ストレス、過労、日光の刺激をきっかけに体に潜んでいたウイルスが暴れだし、「帯状疱疹」になります。顔、胸から背中、腰回りなどにピリピリとした痛みを伴う赤い発疹が帯状にでます。やっかいなのは、痛みが眠れないほど激しくなり、3か月以上続く場合があります。80歳までに3人に1人が発症する、ありふれた病気です。相談を受けた赤ちゃんは水痘ワクチン接種前なので水痘が発症すると高熱、肺炎など重症になるのでアシクロビルという経口ウイルス薬の予防投与を行ないました。水痘ワクチンの定期接種が2014年から始まり、保育・幼稚園での流行はほとんどなくなりました。最近は祖父母の帯状疱疹からお孫さんへ水痘が感染するケースが多くなりました。1歳までに水痘に感染した場合、その免疫は一時的なのでワクチン接種をおすすめします。(詳しくはかかりつけの小児科専門医にご相談ください)また、1歳までに水痘に感染すると大人になってから帯状疱疹になりやすくなります。

① ご自身のため、かわいいお孫さんのため、50歳以上なったら帯状疱疹ワクチンを受けましょう。私(蓮井)は帯状疱疹ワクチンを2回受けました。② 1歳未満のお子さんが帯状疱疹の人と接触した場合、水痘を予防または症状を軽くする可能性のある薬があります。小児科専門医に相談してください。③ 1歳までに水痘に感染した場合でも、1歳時にワクチン接種をおすすめします。小児科専門医とご相談ください。