感染症情報(今、流行している病気)㉖|はすい小児科|大日駅の小児科、アレルギー科

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医療コラム

感染症情報(今、流行している病気)㉖|はすい小児科|大日駅の小児科、アレルギー科

感染症情報(今、流行している病気)㉖

【7月8日~7月14日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。

① 手足口病 16人

② 感染性胃腸炎 11人

③ アデノウイルス咽頭炎 6人

④ 溶連菌 4人

⑤ 新型コロナウイルス 3人、ヘルパンギーナ 3人、RSウイルス 3人

⑧ マイコプラズマ 1人、ヒトメタニューモウイルス 1人、帯状疱疹 1人

 

皆様!「キャッチアップ ワクチン」という言葉をご存知ですか? catch up : 遅れたものを取り戻す、という意味です。予防接種スケジュールを期間までに終了できなかった人が後から接種を受けて必要な免疫を得ることです。保護者の方が接種時期を忘れていた「うっかりミス」が多いですが、1日でも遅れると自費扱いになります。費用が1万円程度かかるものもあり、手痛い出費になります。通常、国がキャッチアップワクチンを無料で実施することはありません。しかし、例外があります。HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)のキャッチアップです。自費であれば1回に3万円以上する高価なワクチンです。それを3回分、合計10万円を公費で支払うという大盤振る舞いです。なぜ、国はこんな異例のキャッチアップ接種をしてくれるのでしょうか。建前は「積極的接種勧奨の差し控え(つまり、接種をしないで下さい)をしていた9年間(2013年~2022年)に接種できなかった人にも無料で接種する機会を与える。」です。しかし、政府の本音は「キャッチアップをしないと20年後が心配で夜も眠れません。」でしょう。政府は9年間、HPVワクチンを事実上、ストップさせたことを反省し、後悔しているのです。

以下、現実になって欲しくない蓮井の予想です。20年後、日本の子宮頸がん患者数は世界でもダントツの1位になります。その時、メディアや子宮頸がんの患者さんは「国が9年間、HPVワクチンをストップしたからこんなに患者数が増えた!政府の責任だ!」と批判します。しかし、政府は「キャッチアップワクチンを無料でおこないました。ハガキを何度も出して、HPVワクチンを接種するように何回もお願いしました。それでも接種せずにがんになったのだから悪いのは個人です。国の責任はありません。」と冷たく反論します。

キャッチアップワクチン2025年3月31日で終了します。6か月で3回接種するので2024年9月末までに1回目の接種が必要です!!対象は1997年4月2日~2008年4月1日生まれの17~27歳の女性です。17歳~27歳の女性の知り合いがいればすぐに接種するようお願いしてください!このブログを見て1人でも子宮頸がんの患者様が減ることを願っています。今回はお金の面から話をしましたが、安全性、効果の点からもHPVワクチン接種を強く、強く、強く、お勧めします。10年前の古い情報ではなく、新し情報を日本小児科学会のHPから入手してください。安全性、効果は次の機会にお話しします。蓮井には2人の娘がいます。もちろん、2人ともHPVワクチンを接種しました。はすい小児科のスタッフで接種対象の女性にも全員、HPVワクチンを接種しました。