感染症情報(今、流行している病気)㉑
- 2024年6月9日
- 感染症情報
【6月3日~6月9日】までの間、 はすい小児科で診断した感染症の人数です。
① 手足口病 13人
② 感染性胃腸炎 11人
③ 溶連菌 8人
④ アデノウイルス 6人
⑤ ヒトメタニューモウイルス 4人、新型コロナ ウイルス 4人
⑦ ヘルパンギーナ 2人、突発性発疹症 2人
はすい小児科では「効果がはっきり証明されない咳止め薬の使用を控えています」小児に使用可能な咳止めとしてデキストロメトロファン(メジコン®)とチペピジンヒベンズ酸塩(アスベリン®)がありますが、どちらも60年以上前に発売された薬です。古いからダメというわけではありませんが、1998年以前に発売された薬は有効性の評価に厳密さを欠く試験が混在していました。日本だけでなく、海外でもこれらの薬が有効だったという報告はありません。当院は以前から咳止めをなるべく使用しないようにしていますが、多くの小児科専門医療機関でも実践されています。ただ、お母さんの中には「薬がないと不安です!」という方もいらっしゃいますので説明をしながら処方するか決めます。大事なことは咳止めを処方する事でなく、重症な病気(喘息、肺炎、細気管支炎、クループ、川崎病、脱水症など)がないか診察することです。