感染症情報(今、流行している病気)57|はすい小児科|大日駅の小児科、アレルギー科

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医療コラム

感染症情報(今、流行している病気)57|はすい小児科|大日駅の小児科、アレルギー科

感染症情報(今、流行している病気)57

【2月10日~16日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。

① 感染性胃腸炎 18人

② RSウイルス 7人、インフルエンザ 7人(A型 6人、B型 1人)

④ ヒトメタニューモウイルス 6人

⑤ 新型コロナウイルス 3人

⑥ カンピロバクター腸炎 1人

先週、「黄色の鼻水がでる」ため他院でファロペネム(ファロム®)という抗生物質を処方されているお子さんがいました。お薬手帳をみると今までに何度もファロペネム(ファロム®)が処方されていました。効果がないだけでなく、耐性菌(抗生物質が効かなくなる)を増やすため、今後は飲まないように説明しました。厚生労働省が刊行している「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版」では「黄色又は緑色の鼻汁の有無で抗菌薬(抗生物質)の有用性に差は認めなかった。したがって、膿性鼻汁を認めるだけでは、原則、抗菌薬(抗生物質)は不要である。」と明記しています。ファロペネム(ファロム®)1997年、日本で承認された薬ですが、米国FDA(食品医薬品局)は2006年に非承認にしました。世界で使用しているのは日本だけのようです。今後、ファロペネム(ファロム®)を小児に処方される医療機関があれば「処方される理由は何ですか?」と尋ねてください。