【12月15日～21日】までの間、はすい小児科で診断した感染症の人数です。

① インフルエンザ 71人（A型70人、B型1人）

② 急性呼吸器感染症（発熱、咳などの呼吸器症状はあるが抗原検査は陰性）38人

③ 感染性胃腸炎 7人

④ 溶連菌 4人

⑤ RSウイルス 2人

⑥ 水痘 1人、伝染性紅斑（リンゴ病）1人、アデノウイルス咽頭炎 1人

インフルエンザは先週とほぼ同じ人数です。インフルエンザワクチンを接種しても感染しますが、接種していないお子さんに比べると元気ですネ❤。39度以上あってもニコニコしていたり、37度台後半の微熱しかでない場合もあります。やっぱり、ワクチン接種は大事ですネ。米国では昨シーズン（2024～2025年）、小児のインフルエンザ死亡数が279人で、最近15年間で最多だったそうです。死亡例のほとんどがワクチン未接種児であり、小児のワクチン接種率の低下（5年前の64%から49％に低下）が原因と考えられています。日本ではすぐに検査して抗インフルエンザ薬（タミフル、イナビル吸入など）を使用するので他国に比べて死亡例は少ないですが、「重症の予防はワクチン接種です」ネ。6か月の赤ちゃんが水痘に感染しました。お母さんが2週前に帯状疱疹（水痘と帯状疱疹は同じウイルスです）になり、感染したようです。1歳未満の赤ちゃんは水痘ワクチンを接種していないので家族の帯状疱疹からうつることが多いです。水痘はぶつぶつがでるだけの病気ではありません。肺炎、脳症をおこすこともあるので油断できません。水痘は1～3歳までのワクチン接種（2回）でほぼ95％予防できます。2回接種していれば、もし感染しても非常に軽症です。